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トルコ中銀が75bpの利下げ、緩和ペース鈍化

発行済 2020-01-17 00:50
更新済 2020-01-17 00:57
トルコ中銀が75bpの利下げ、緩和ペース鈍化

[イスタンブール 16日 ロイター] - トルコ中央銀行は16日、政策金利の1週間物レポレートを12.0%から11.25%に75ベーシスポイント(bp)引き下げることを決定した。利下げは5回連続。ただ下げ幅は緩和サイクルを開始した昨年7月以降で最小となった。トルコ経済がリセッション(景気後退)を脱する中、今後の緩和ペースは緩やかになって行く可能性がある。

ロイターが実施した調査の中央値は50bpの利下げだった。

トルコのインフレ率は昨年12月は11.84%に上昇したため、実質的な金利はマイナスとなる。ただ中銀はインフレ率は今年はエコノミスト予想よりも大きく低下するとの見方を表明。声明で、今回の利下げは「抑制された」ものとし、インフレ率については、年末までに8.2%になるとこれまでの予想に「おおむね一致している」との見方を示した。その上で「現在の金融政策スタンスは予想されるディスインフレの道筋から逸脱していない」とした。

トルコ中銀は通貨危機への対応で政策金利を24%まで引き上げ、昨年7月までこの水準に据え置いていた。7月以降は大幅な利下げを実施。ただ前回12月の利下げ幅は200bpと、それまでよりは小幅になり、積極的な緩和サイクルが終了に近づいている可能性が示唆されていた。

ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、フェニックス・カレン氏は「緩和ペースは向こう数カ月で緩やかになっていく」と予想。ただ「追加利下げはあるとみている。利下げ休止に至る公算は小さい」と述べた。

トルコ経済は2019年央まで3四半期連続でマイナス成長となり、2四半期連続のマイナス成長で定義されるリセッションに陥った。ただ政府は今年の経済成長率はプラス5%になるとみている。

スウェーデンの銀行、SEBの首席新興国市場ストラテジスト、パー・ハマーランド氏は「インフレ率の上昇を踏まえると、中銀は今後は慎重な政策運営が必要になる」と指摘。政府は政策金利を一桁台に収めたい考えだが、通貨リラ相場は過度に上昇していないため、当面は問題ないとの見方を示した。

トルコリラは対ドルで5.853リラ。中銀の政策決定前は5.8775リラだった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200116T154811+0000

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