[ワシントン 16日 ロイター] - 米議会上院は16日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を賛成89票、反対10票の賛成多数で可決した。
下院は昨年12月、労働者の権利改善や厳しい環境規制を盛り込んだ新協定を既に可決しており、今後トランプ大統領の署名を経て批准手続きが完了する。
トランプ氏は15日に署名した中国との第1段階の通商合意について、「過去の通商合意のなかで最も素晴らしい。中国にとって、そしてわれわれの(中国との)長期的な関係において好ましいことだ」と自賛したうえで、「次はUSMCAだ!」と投稿した。
共和上院トップのマコネル院内総務は「協定書はこれからトランプ大統領の元に送付される。これは党を超えた大勝利だ」と強調した。
メキシコのロペスオブラドール大統領は、上院での新協定可決はメキシコ経済にとって良いニュースで、新たな投資が期待できるとコメントした。
カナダでは今月下旬の議会休会明けを待って新協定を巡る審議が再開する予定だが、投票の日程などはまだ決まっていない。ただ野党保守党が賛成を表明しており、目立った反対はないとみられる。
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