[ボゴタ 20日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は20日、ベネズエラのマドゥロ政権に反対して暫定大統領就任を宣言した野党指導者のグアイド国会議長を支援するため、米国はさらなる行動を取ると表明した。コロンビアでの地域会合の合間に行ったグアイド氏との会談後に述べた。
ポンペオ長官は、マドゥロ政権下で経済崩壊とハイパーインフレに直面するベネズエラは破綻国家だと指摘した。
米国をはじめ50カ国以上にベネズエラ暫定大統領として認められているグアイド氏は、国外への渡航を禁止する裁判所命令を破り、コロンビア入りした。
ポンペオ長官は、記者団に対し「グアイド大統領とベネズエラ国民への支援継続に向け、米国がさらなる行動を取ることを私は十分見込んでいる」と語った。
また「われわれは特定の制裁について語らないが、米国(の行動)がまだ終わっていないことは誰もが十分予想できる」とも述べたが、具体的な行動には言及しなかった。
マドゥロ政権を支持するロシアに制裁を科す構えかどうかについては、明らかにしなかった。
グアイド氏は、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するため、次にスイスに向かう。
同氏は記者団に対し、「欧州、欧州連合(EU)、特にダボスで重要な会議がある」と発言。「民主主義を求める動きなどは抑えられない」と話した。
ダボスでトランプ米大統領と会談するかどうかについては、明確にしなかった。