[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領の弾劾裁判は21日に議会上院で始まる。手続き面でどのように展開していくかを以下に示した。
<1月20日>
*下院は、トランプ氏が18日に出した弾劾訴追決議への反論書に対する回答を示した。
*トランプ氏は、下院が可決した「権力乱用」「議会妨害」という2つの訴追条項の即時取り下げを求めた。
*上院共和党のマコネル院内総務は、上院で賛成多数が得られた場合に採用すべき弾劾裁判のやり方について自身の提案を明らかにした。
*この計画では、証人を招致して証言させることを保証していない。また合計48時間の弁論時間を、検察官を務める下院民主党議員とトランプ氏の弁護団に平等に配分する。
<1月21日>
*下院は東部時間21日正午までに、必要と判断すればトランプ氏側が示した反論書への再反論文書を提出できる。
*弾劾裁判は同午後1時から始まり、日曜以外の週6日のペースで審理が進められる予定。
*マコネル氏が提案した裁判の第1段階の方法を定めるルールに関する採決は、21日中に行われる可能性がある。これにより、証人に証言させるか、新たな証拠を提示できるかの部分は、採決を先送りする余地が生まれる。
*民主党はマコネル氏が示したルールを修正し、証人喚問を義務づけるよう要求する見通しで、ルールを巡る議論が長引く可能性がある。
*何らかのルールが承認された後は、民主党の検察官役がトランプ氏を訴追した理由の陳述を開始する。これが21日になるか、22日になるかはまだ分からない。検察官側の陳述が終わると、今後はトランプ氏の弁護団が反対意見を述べる。双方が見解を表明する間、上院議員は陪審員となり、非公開の場でない限り口を出すことはできない。
*これらの冒頭陳述の後、上院議員には検察、弁護人双方への質問が許される。
<1月下旬から2月上旬>
*民主党は、弾劾裁判への証人喚問を要求し続ける見通し。マコネル氏の提案が予想通り可決されれば、上院では裁判開始からしばらく経過した後で、民主党が求める証人に証言させるかどうか採決を行う公算が大きい。上院が証人の招致を決めれば、彼らはまず非公式な形で証言し、上院が公式の場で証言させるかどうかを判断する。
*全く召喚状が発行されず、上院の過半数が証人喚問を認めなかった場合は、最終弁論の機会を設けるかどうかの採決が実施されてもおかしくない。
<2月4日>
*トランプ氏は、今年の一般教書演説を議会で行うことを予定している。