[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は21日、欧米主要国に対し多国間外交に中国を含めるよう訴えた。中国を拒絶し、平等に扱わなければ、冷戦時代のような二極体制に陥る恐れがあると警告した。
ベルリンのアメリカン・アカデミーはこの日、欧米関係の改善に貢献したとして、メルケル氏にヘンリー・A・キッシンジャー賞を授与した。
メルケル氏は受賞後のスピーチで、中国の経済的成功が難題をもたらしていると指摘。「もちろん、公平性を構築しなければならず、多国間外交は規則が全ての人に適用されるように実行されるべき」とした上で、「新たな二極体制に陥るのではなく、われわれが持っている実績と経験を活用して、多国間外交に中国などを含め、これらの国を少なくとも平等に扱うことを願う」とした。
また「当面は首相として、良好な欧米関係構築に尽力し続ける」とした。