[シドニー 22日 ロイター] - モリソン豪首相は、長期化している森林火災について、今後の火災を防ぐためには、燃えやすい植生を除去することが、二酸化炭素(CO2)排出量の削減と同様に重要との認識を示した。国内テレビで述べた。
今回の森林火災では、ドイツの面積のおよそ3分の1に相当する1100万ヘクタール(2700万エーカー)が焼かれ、29人が死亡し、2500戸以上の住宅が焼失。多数の動物も犠牲になっている。
その前の3年間には干ばつに見舞われており、専門家は気候変動が原因とみている。
森林火災への対応を巡って強い圧力にさらされているモリソン首相は、21日の夜のテレビ番組で、自身を批判する人々はCO2の排出に目を向け過ぎているとの主張を展開した。
オーストラリアは石炭火力発電所に依存しており、1人当たりのCO2排出量が最も多い国の1つ。モリソン首相は、石炭産業を支持していることで知られる。