[リオデジャネイロ 21日 ロイター] - ブラジル南部ミナスジェライス州で昨年1月に鉱山ダムが決壊して250人以上が死亡した事故で同州の検察は21日、資源大手バーレ (SA:VALE3)のファビオ・シュバルツマン前最高経営責任者(CEO)ら16人を殺人罪で起訴した。ロイターが閲覧した起訴状で明らかになった。
ダムの検査を請け負ったドイツの企業テュフズードとバーレは、環境に関する法律に違反した罪でも起訴された。検察によると、16人のうち11人はバーレの従業員、5人はテュフズードの従業員。
検察はテレビ放送された記者会見で、両社は鉱山ダムの安全面の問題について決壊事故に至る数年間、組織的かつ意図的に情報を隠したと指摘した。
ブラジル連邦の警察・検察も決壊事故の調査を進めており、連邦当局として改めて起訴する可能性がある。
両社とシュバルツマン氏の代理人は、他の当局が依然として調査中であることを踏まえると、起訴は時期尚早だと主張した。
バーレは「意図的な犯罪として起訴されたことに当惑している」との声明を出した。