[ワシントン 21日 ロイター] - 民主党のヒラリー・クリントン元国務長官は米動画配信サービスHulu(フールー)の新しいドキュメンタリー映像で、11月の米大統領選で民主党候補指名を争うバーニー・サンダース上院議員について、誰からも好かれないため成果を挙げておらず、上院議員として力がないと批判した。
サンダース氏は2016年の大統領選でクリントン氏と民主党候補指名争いで熾烈な戦いを繰り広げ、クリントン氏が党指名を獲得した。クリントン氏の支持者はサンダース陣営によるクリントン氏への辛辣な攻撃が本選で共和党のトランプ氏が勝利する要因になったと批判している。
米ハリウッド・リポーター誌によると、クリントン氏はドキュメンタリー映像の中で、サンダース氏について「彼は何年も議員をやっているが、彼を支持するのは彼だけだ。誰からも好かれていない。誰も彼と働きたいと思わない。実績もない」と述べた。
ドキュメンタリー映像の宣伝の一環でハリウッド・リポーター誌のインタビューを受けたクリントン氏は、こうした認識はまだ変わらないかと問われ、「ええ、変わらない」と語ったという。
クリントン氏は、サンダース氏が党候補のエリザベス・ウォーレン上院議員に対し過去に私的な会話で「女性はトランプ氏に勝てない」と述べたとされる問題にも言及。国務長官や上院議員を務めた自分も16年の大統領選でサンダース氏から資質に欠けると攻撃されており、ライバル、特に女性を中傷攻撃するサンダース氏陣営のやり口が示された、と同誌に述べた。
ドキュメンタリー映像は今週始まるサンダンス映画祭に出品され、25日に上映される。