[ニューデリー 22日 ロイター] - ブラジルのアルブケルケ鉱業・エネルギー相は22日、7月にサウジアラビアを訪問する際、ブラジルの石油輸出国機構(OPEC)加盟について議論を始める方針を明らかにした。
同相はロイターに対し「今年半ばにサウジアラビアを訪問する予定で、そのときに議論を開始できる」と述べ、年内の加盟はないと付け加えた。
ボルソナロ大統領は昨年10月にOPEC加盟への意欲を表明したが、OPEC加盟国および非加盟国による協調減産に従わなければならなくなることへの懸念から、同国の石油業界からは冷ややかな反応しかなかった。
OPECに加盟すれば協調して生産を抑制するのかとの質問に、エネルギー相は、「それは交渉の問題であり、まずは議論を始めなくてはならない」と述べた。
「サウジはG20の議長国だ。7月に行く予定なので、そのときに議論を始められる。OPECと連携して議論を始めなければならない」とした。
ブラジルの石油生産や輸出は増加している。
エネルギー相はブラジルの石油生産が2019年の日量310万バレルから、2020年には推定同350万バレルに増えるとの見通しを示した。また2020年には同140万バレル前後の輸出を目指すという。2019年は同110万バレルだった。探査活動も拡大する方針。