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トランプ氏「欧州車に高関税」、通商交渉でEUに再び圧力

発行済 2020-01-23 03:47
© Reuters. 米、EU通商合意なければ高税率の自動車関税導入=トランプ氏

[ダボス(スイス) 22日 ロイター] - トランプ米大統領は22日、欧州連合(EU)と通商を巡る合意が得られなければ、米国はEUの自動車に高税率の関税を課すと表明した。

トランプ氏はこれまでもEUとの通商交渉の切り札として自動車関税の導入をちらつかせてきたが、実際の導入は何度も先送りしている。

スイスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席しているトランプ氏はCNBCのインタビューに対し、「欧州委員会のフォンデアライエン新委員長と会談した。素晴らしい人物で、会談は素晴らしかった。ただ、われわれが何も得られなければ、何らかの措置を取る必要があり、この場合の措置は米国に輸入される自動車などに対する高税率の関税となると伝えた」と述べた。

その上で、EUは通商問題を巡りディール(取引)を行う必要があるとし、「それ以外の選択肢はない」と述べた。

トランプ大統領はこれとは別にFOXビジネス・ネットワークのインタビューに対し、EUから輸入する自動車に対する関税率は25%に達する可能性があると表明。ディールが得られなければEUの自動車に25%の関税をかける。このため、最終的には極めて簡単になる」と述べた。

欧州自動車工業会(ACEA)の会長で欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)最高経営責任者(CEO)でもあるマイク・マンリー氏は「トランプ氏の過去の言動を見れば、彼は本気だろう。関係者がこの議論に真剣に取り組めば、友好的な結論に達することは可能だ。関税激化は誰の利益にもならない」と述べた。

このほかCNBCに対し、英国がEUを離脱した後に同国と貿易協定を巡り取引を行う用意ができていると表明。「ジョンソン英首相は友人で、ジョンソン氏は取引したいとの意向を持っている。自分自身もそれでOKだ」とし、「すでに英国と交渉を開始した」と述べた。

*内容を追加しました。

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