[東京 6日 ロイター] - 菅義偉官房長官の6日午後の会見で、中国の習近平国家主席の訪日を重視しており、予定通りに実施するため、現在準備を進めていると述べた。
習主席の訪日を巡っては、共同通信が5日に4月上旬の訪日日程が先送りになる可能性が浮上したと報道していた。
新型肺炎に感染しているかどうかを観察する期間が、中国からチャーター機で帰国した人と、クルーズ船の乗船客とで差が出ていることに関し、菅官房長官は微量の検体を高感度で検出するPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査をどの範囲で実施しているかによって、分けて対応していると説明した。
チャーター便での帰国者は全員にPCR検査法を実施。陰性反応者にも再度検査することにしており、観察期間を12.5日に設定。クルーズ船はPCR検査法の対象者が一部になっており、14日間に設定したとしている。
また、陽性反応が出た人のうち、4人が全快し、その他も回復ないし症状が安定していると説明した。
(田巻一彦)