[オスロ 7日 ロイター] - ノルウェー統計局が7日発表した2019年第4・四半期の海洋石油・ガス生産を除いた国内総生産(GDP)は前期比0.2%増加し、ロイターがまとめたアナリスト予想の0.3%増を下回った。
第3・四半期のGDPは0.7増%から0.6%増へ下方改定された。
ノルウェー経済はほぼ2019年を通じて他の欧州諸国よりも順調に推移していたが、最近になって海外経済の不振の影響が表れ始めている。
ノルウェー中央銀行は昨年、3回利上げを実施。近年ノルウェーの経済成長の源となっている石油産業は、最近の投資ブームが徐々に終わりに向かっていく見通しとなっている。
第4・四半期のGDPは中銀による予想(0.4%増)も下回った。
ノルウェー中銀は昨年9月に利上げを行った際、世界的に景気が減速する中、追加引き締めの可能性は低下したと表明した。[nL3N26A2E4]
この日、GDPとは別に発表された製造業生産は前月比0.3増の予想に対して、前月から変わらずだった。
スベンスカ・ハンデルスバンケンはGDPと製造業生産についてノートで「金利がピークを打ったという確信がさらに強まった」とコメントした。
指標の発表を受けて通貨クローネは下落。0700(日本時間午後4時)の指標発表直前には1ユーロ=10.1170クローネで推移していたが、0733GMT時点では1ユーロ=10.1325クローネで取引された。