[クアラルンプール 10日 ロイター] - マレーシアのマハティール首相は10日、ビジネス関連の会合で講演し、2020年の同国経済成長率は4.5%になるとの見通しを示した。これは、政府の当初予想を下回る。
政府は、昨年10月に2020年予算案を発表した際、20年の成長率予想を4.8%としていたが、マハティール氏はこの日、成長率の下方修正に関して「厳しい時期だ」と述べるにとどめ、詳細は明らかにしなかった。
首相は「財政規律を維持することで今年の財政赤字は3.2%に縮小する。投資家のために安定的なビジネス環境を提供することに努める。われわれはビジネスに配慮する」と説明した。
財務省は中国で感染が拡大するコロナウイルスの経済への影響を和らげるため、景気刺激策を提案している。
リム・グアンエン財務相は7日、各省庁からの意見を踏まえた上で、景気刺激策を提案すると説明した。
同相は「(ウイルスの感染拡大は)明らかに影響を及ぼすが、今年全体としての影響を見極める必要がある」と述べた。
マレーシアでは現在、18人の新型コロナウイルスへの感染が確認されている。