[台北 11日 ロイター] - 中国人民解放軍は、同軍の戦闘機が台湾海峡の中間線を越え、台湾空軍が緊急発進(スクランブル)した問題で、台湾近海での演習は戦闘能力を高める目的で実施したとする声明を出した。
台湾国防部(国防省)の先の発表によると、H-6爆撃機などの中国機が10日、台湾海峡の中間線を一時的に越えたことを受け、台湾空軍は2日連続で中国機に向けスクランブルした。
人民解放軍東部戦区は10日遅くに出した声明で、同軍は「多軍種の統合戦闘能力を試し、一段と向上させるため、空対地攻撃と火力支援の演習」を行ったと説明。
また、台湾の「独立勢力は国家の正義を無視し、独立の追求を強めてきた」と批判。「東部戦区の部隊は常に高度な警戒を維持し、状況を見極め、断固として使命を果たす」と表明した。