[東京 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高。中国・湖北省で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が2日連続で減少したものの、感染拡大による経済的影響への懸念が原油先物の上値を抑えている。
0149GMT(日本時間午前10時49分)現在、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.06ドル高の1バレル=57.81ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は0.07ドル高の51.97ドル。どちらもアジアの取引で安く始まった後、プラス圏に浮上している。
新型肺炎の感染拡大に歯止めをかけるための都市の封鎖や移動制限が広がったため、中国国内の製造業の稼働率は低いままとなっている。
中国湖北省の保健当局は19日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が18日時点で新たに132人増え、同省のこれまでの死者数は1921人に達したと明らかにした。
同省の感染者は1693人増加し、累計6万1682人となったが、18日に新たに確認された感染者の数は2月11日以来の低水準で、2日連続で2000人を下回った。
原油相場は1週間余り前に年初来安値をつけた後、約8%値上がりしている。しかし、また急落するようなことがあれば石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が協調減産合意の延長や減産幅の拡大を決める可能性がある。
ロシアのソロキン・エネルギー副大臣によると、「OPECプラス」は当初の予定通り3月6日にウィーンで次回会合を行う。
ユーラシア・グループはノートで、OPECプラスは「中国を中心とする感染危機で需要が落ち込み、大幅な供給過剰になることを避けたいと考えている」と指摘した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200219T030735+0000