[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は20日、先の森林火災について広範囲な原因調査を行うと表明した。
昨年9月から数カ月続く火災では、死者33人を出したほか、韓国に匹敵する面積が焼失。3年にわたる干ばつで夏の森林火災シーズンが異例に長期化し、火災は数百件に拡大した。
現在も数十件の火災が続いているものの、コントロール下にはある。
モリソン首相は、王立委員会を6カ月にわたり設置し、同委員会が今後の森林火災への準備状況や、緊急時の監督責任者を明確にする法改正が必要かなどを調査すると説明。
記者団に対し、「王立委員会は、今後もオーストラリアで予想される猛暑と干ばつに備え、オーストラリア国民をより安全にするため、必要となる現実的な措置を検討する」と述べた。
首相は、昨年11月にハワイで休暇を過ごしたことで公に謝罪する異例の事態に追い込まれ、すでに火災対応を巡り厳しい追及を受けている。