[ラバト 20日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は20日、新型コロナウイルス流行による中国および世界の経済成長への影響を見極めており、状況を正確に把握することは時期尚早との認識を示した。
ゲオルギエバ専務理事は「なおV字回復を望んでいる」としつつも、「影響が幾分長引くU字回復などのシナリオを想定する可能性がある」と述べた。
IMFは先月、20年の世界成長率を3.3%、21年を3.4%と予測した。
また、アルゼンチンの債務が「持続不能」との認識を改めて示した上で、「IMFがどのように支援できるか」について同国のグスマン経済相と協議すると述べた。IMFには「責任ある方法」でアルゼンチン経済の安定化や問題への対処で支援する意志があると強調した。
ゲオルギエバ専務理事は2021年10月にモロッコ・マラケッシュで開催されるIMFと世界銀行の年次総会の準備でモロッコを訪れている。