[香港 25日 ロイター] - 中国国営の新華社通信によると、中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会は24日夜、新型コロナウイルスの感染防止に向け、野生動物の取引および食用消費の即時禁止を発表した。
野生動物の取引などは1月に暫定措置として禁止されていた。
新型コロナウイルスは、湖北省武漢市の野生動物を扱う市場が発生源とされ、まだ証明されていないが、動物から人間に感染したと考えられている。
全人代の報道官は「新型コロナウイルスの流行が始まってから野生動物を食べることや、それが公衆衛生にもたらす隠れた危険への懸念が高まっている」と述べ、「感染防止と制御の面で極めて重要な時に」下すべき緊急かつ必要な決定だったと説明した。
野生動物の違法な食用と取引のほか、食べる目的での野生動物の狩猟、取引、輸送は厳罰に処せられる。
研究、医療、展示など食用以外の目的で野生動物を使用する場合も厳格な審査と承認、検疫を受ける必要がある。