[ソウル 9日 ロイター] - 韓国軍は、北朝鮮が9日、東岸から未確認の飛翔体を3発発射したと発表した。
韓国統合参謀本部によると、多連装ロケット砲を含む複数飛翔体が発射され、最大200キロ飛行し、高度50キロに達した。発射地点は東部宣徳(ソンドク)付近で、先月下旬から実施中の演習の一環とみられるという。
統合参謀本部は、非常に遺憾だとし、今後の動向を注視すると発表した。
韓国大統領府は、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が関係閣僚らと緊急ビデオ会議を開き、ミサイル発射実験について分析したと明らかにした。
大統領府は「継続的な発射演習は、朝鮮半島の永続的な和平達成の取り組みの助けにならないと閣僚らが再度指摘した」との声明を発表した。
河野太郎防衛相は、複数発の弾道ミサイルとみられると発表した。また、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)外に落下したと説明し、詳細を分析していると述べた。
北朝鮮は2日にも東海岸の元山(ウォンサン)市から短距離ミサイル2発を発射している。
国連は5日、北朝鮮のミサイル発射を受け安保理の緊急会合を開催。終了後に英仏独とベルギー、エストニアの5カ国が北朝鮮を非難する声明を発表した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は先週、ミサイル発射は自衛的行動とする金正恩委員長の実妹、金与正氏の談話を発表している。
*写真を差し替えました。