[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米政権が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、欧州への新たな渡航制限の発令を検討していることが、関係筋の話で明らかになった。11日の会合で検討される可能性があるが、同日中に決定・発表されるかは分からないとしている。
米政府はこれまでに中国に滞在歴がある外国人の入国を禁止するなどの措置を取っているが、関係筋はこれに準じた措置が取られる可能性があると指摘。米国民に対し特定の欧州の国への渡航計画を中止するよう呼び掛けることも検討していると明らかにした。
このほか航空会社と米当局者の話で、国務省が欧州全土への渡航の警戒レベルを「レベル3・渡航再考」に引き上げることを検討していることも明らかになった。
米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は議会公聴会で、「現時点では欧州が現実的な脅威となっている。新たなケースは欧州から入ってきている」と指摘。「率直に言えば、欧州が新たな中国になっている」と述べた。