[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は13日、金融システムに大規模な資金を供給した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に世界の市場でパニック売りが広がる中、流動性が逼迫(ひっぱく)し、借り入れコストが上昇するリスクが高まっているため。
豪中銀はこの日の公開市場操作で、レポ取引を通じ、88億豪ドル(55億2000万米ドル)の資金を供給。供給額は、予想されていた必要な額(34億豪ドル)を大幅に上回った。
期間は17─95日。95日が56億豪ドルを占めた。
CBAの債券・金利戦略責任者、マーティン・ウェットン氏は「明らかに市場は圧迫されている。RBAはそれを相殺するため、追加流動性の供給に動いた」と語った。
米連邦準備理事会(FRB)の金融調節を担うニューヨーク連銀は12日、5000億ドルを国内金融システムに供給するとともに、1兆ドル規模の追加レポオペを実施すると発表した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200313T014236+0000