[ウェリントン 16日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は16日の会見で、新型コロナウイルスによる国内経済への打撃は世界的な金融危機の時よりも大きくなるだろうと警告するとともに、17日に発表する企業向け支援策などの財政措置で企業や家計の負担を緩和するとの姿勢を示した。
また、入国者を対象に導入した自主隔離措置について、違反した場合は厳しい処罰の対象になると強調した。
首相は14日、自国民も含め海外から入国する全ての人に14日間の自主隔離を求めると発表した。
首相は、この措置で1万500人以上が自主隔離を行っていると明らかにし、入国者が自主隔離を行わない場合、拘束や国外退去の対象になると説明した。
感染拡大を阻止するためにスポーツイベントやお祭りなど、500人以上の集会を禁止すると明らかにした。ただ、学校や大学での集まりは対象にならないとした。
現在、ニュージーランド国内の感染者は8人、死者はまだ出ていない。
ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は16日に開いた臨時の政策決定会合で、75ベーシスポイントの緊急利下げを決定した。新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす経済への「著しい」打撃に備える狙いがある。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200316T060516+0000