[ワシントン 17日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補指名争いは17日、アリゾナ州、フロリダ州、およびイリノイ州で予備選が行われたが、バイデン前副大統領が3州全てで勝利する見通し。
3州で割り振られる代議員は441人。この日、オハイオ州でも予備選が予定されていたが、マイク・デワイン知事は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、投票日を6月2日に延期した。
以下は各地の概要。
◎フロリダ州
代議員数:219
バイデン候補が少なくとも81人、サンダース候補が24人の代議員を確保する見通し。
大半の投票区の集計が報告された段階で、バイデン候補は全ての郡で勝利が見込まれている。サンダース候補は、キューバの故フィデル・カストロ元議長が識字率の向上に取り組んだことを評価する発言したことから、亡命キューバ人が多い同州でサンダース候補への批判が高まった。
◎イリノイ州
代議員数:155
バイデン候補が少なくとも46人、サンダース候補が25人の代議員を確保する見通し。
ほぼ全ての票を集計した時点で、バイデン候補はサンダース候補に20%ポイント以上の差をつけてリードしている。2016年大統領選時にサンダース候補は同州の予備選でクリントン元国務長官にわずか2%ポイントの差で敗れている。
◎アリゾナ州
代議員数:67
バイデン候補が少なくとも6人、サンダース候補が3人の代議員を確保する見通し。
これまでの指名争いレースでサンダース氏は、ヒスパニック系の有権者からの支持を集め、西部地域で比較的健闘していた。ただ、同州でバイデン候補は2ケタの差をつけてサンダース候補に勝利する見通し。