[ロンドン 18日 ロイター] - 英政府の報道官は18日、欧州連合(EU)離脱の移行期間終了後のEUとの新たな関係について、それぞれの提案を盛り込んだ法的文書の草案をEU側と交換したと明らかにした。
英国は今年1月31日にEUを離脱したが、従来の関係を維持する移行期間が12月31日まで続く。
報道官は、EUと交換した文書が現在進めている交渉の資料になると説明。「交渉団が互いの文書を分析し、来週にさらなる協議が行われると見込む」と述べた。
草案には、自由貿易協定(FTA)の提案のほか、航空の安全、空輸、民生用原子力に関する協定案が盛り込まれた。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、12月31日の期限までの交渉妥結に暗雲が漂っている。
ジョンソン英首相は同日、新型コロナ対応に追われているため、英政府内では現在、EUとの関係に関する議論はあまり行われていないと述べたが、移行期間を延長する考えはないと語った。