[ウェリントン 19日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)は19日、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で現金が不足するとの懸念が出ていることを踏まえ、国内の銀行システムはいかなる状況においても、需要に対応できる潤沢な手元資金を有しているとの見解を示した。
ホークスビー総裁補は、声明で「中銀は必要であれば、システムに供給できる代替資金を少なくとも2年分有している」と述べた。
また、ニュージーランドの銀行、現金輸送会社、現金取り扱い機器の供給業者は全て、新型ウイルスがもたらす可能性のある異例の課題を含め、あらゆる状況下で営業できるよう準備が整っていると指摘した。
また、現金は頻繁に手が触れるものの1つであることから、小売店や買い物客に手洗いを徹底するよう促した。
ニュージーランドの新型ウイルス感染者は28人確認されているが、死者は出ていない。世界では感染者は20万人を超え、8000人以上が死亡している。