[19日 ロイター] - ワールドアスレチックス(世界陸連)のセバスチャン・コー会長は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、五輪に向けたアスリートの準備で「レベル・プレイング・フィールド(公平な競争条件)」を確保することはできないかもしれないと述べた。
欧州は中国を発生源とする新型コロナの新たな流行中心地となっており、複数の国で移動制限が取られる中、東京五輪に向けたアスリートの練習計画に影響を与えている。
コー会長は英紙タイムズとのインタビューで「現実にはあらゆるケースにおいてそれ(公平な競争条件を確保すること)はできないかもしれないが、それを追求するためにできることをやりたい」と発言。「あるアスリートは適切に練習ができないし、あるアスリートは公共のトラックや屋内施設にアクセスできない。われわれはこうした施設を見つけられるよう支援するために努力している」と述べた。
同会長はまた、東京五輪が直面している問題は1980年モスクワ五輪の大規模ボイコットよりも大きいとの見解を示した。
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