[北京 13日 ロイター] - 在中国欧州連合(EU)商工会議所に相当する中国EU商会は13日、新型コロナウイルスの発生源となった中国では製造業はおおむね回復したとしながらも、世界の他の国で感染拡大抑制策が実施され経済が停止していることで、需要が脅威にさらされているとの認識を示した。
中国EU商会のイェルク・ウトケ会長は記者会見で「製造業部門はかなり順調に回復している」と指摘。ただ世界の主要国で感染拡大抑制策が実施されていることで「需要のほか、供給網が影響を受けている」と述べた。
その上で、中国国内で中国市場向けに製品を製造している欧州の企業も影響を免れていないと指摘。製造業部門は回復しつつあるものの、企業は供給網を巡る問題に対してはぜい弱になっていると述べた。
また、中国当局が導入している渡航制限でほぼ全ての外国人が中国に入国できなくなっていることも、中国EU商会に加盟する企業に対する問題となっているとの考えを示した。