[シンガポール 21日 ロイター] - シンガポールのリー・シェンロン首相は21日、 新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることから、感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)措置を6月1日まで延長すると発表した。
シンガポールは学校や企業のオフィスなどの閉鎖を含む措置を実施。期限は5月4日までだったが、外出制限を受けて狭い寮で暮らす外国人労働者の間の感染拡大に歯止めがかかっていない。
首相はテレビ演説で「ロックダウン措置の4週間延長を決定した」と述べた。
シンガポールの新型ウイルス感染者数は累計で9125人。20日の増加数は1426人と過去最大。21日の増加数は1111人だった。
シンガポールの感染者数は東南アジアでは最多。世界保健機関(WHO)の地域担当者は21日、シンガポールは感染がこのところ急速に拡大していることで「極めて困難な状況に直面している」と述べた。ただ、同国の医療保健システムは対応できるとの見方を示した。