[ワシントン 22日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は22日、イランが初の軍事衛星打ち上げに成功したと発表したことについて、国連安保理決議に違反するという見解を示した。
イラン革命防衛隊はこの日、同国初の軍事衛星の打ち上げに成功したと表明。国営テレビは、軍事衛星「ヌール(光)」が中部の砂漠から今朝打ち上げられ、地上から425キロメートル上空の軌道に乗ったと伝えた。
米政府当局者は、衛星を軌道に乗せるために利用した長距離弾道技術が核弾頭発射にも利用される可能性があると懸念している。
イラン核合意を受け、2015年の安保理決議ではイランに最長8年間の弾道ミサイル開発を停止するよう求めているが、一部では拘束力はないとの指摘もある。
ポンペオ長官は「このミサイル発射が安保理決議の内容に一致するかどうか、国連で評価する義務が全ての国にある」とし、イランには説明責任があると述べた。