[ドバイ 27日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のジハド・アズール中東・中央アジア局長は27日、中東地域の成長押し上げに向け政府系ファンド(SWF)を活用すべきとの見方を示した。
IMFによると、中東・北アフリカ(MENA)地域の産油国は、今年の石油輸出による収入が年間で2260億ドル減少する見通し。これが予算の重しとなり、財政赤字を拡大させ、成長押し上げに向けた政策余地を制限する可能性がある。
アズール局長は、石油価格の急落と新型コロナウイルスの流行によって引き起こされた足元の景気後退下において、産油国は新たな成長領域を見つける必要があると指摘。オンライン会議で「SWFがその役割を果たすことができる」と述べた。
また、域内産油国の今年の実質国内総生産(GDP)見通しを従来の2.1%成長から4.2%縮小に引き下げた。