[ワシントン 29日 ロイター] - トランプ米大統領は29日、ロイターとのインタビューで、11月の米大統領選の民主党候補指名を確実にしたバイデン前副大統領が支持率で優勢となっている世論調査は信じないと述べた。
トランプ氏はまた、大統領選が自身の新型コロナウイルス感染拡大への対応について賛否を表す国民投票と位置付けられるとは見込んでいないとし、バイデン氏の支持率好調には驚いていると語った。
「世論調査は信じない」と述べ、「この国の人々は賢明だと思うので、能力のない人を選ぶことはないだろう」と続けた。
「現在の状況下でという意味ではなく、バイデン氏は過去30年間無能だった。過去の全ての行動が悪かった。彼の外交政策は大失敗だった」と強調した。
今週公表されたロイター/イプソスの世論調査によると、11月3日の大統領選でバイデン氏を支持すると回答した登録有権者は全体の44%、トランプ氏が40%となった。
激戦州のミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアで最近実施した調査では、バイデン氏の支持率が45%だったのに対し、トランプ氏は39%にとどまった。[nL3N2CB08T]
事情に詳しい関係筋によると、トランプ氏は最近、自身の劣勢を示す世論調査を見せられ、選対本部長を務めるブラッド・パースケール氏や他の政治顧問を詰問したという。
トランプ氏は30日朝、ツイッターに投稿し、パースケール氏について「素晴らしい仕事をしている。これまで彼を怒鳴ったことは一切ないし、そうするつもりもない」と述べ、パースケール氏を支持していることを強調した。
インタビューでトランプ氏は、大統領選で自身の新型コロナ対応が問われるとの見方について「そうは思わない。多くの事に対する国民投票になると思う。われわれが実施してきた全ての事に対する国民投票で、無論、コロナへの対応はその一部だが、われわれは素晴らしい仕事をしてきた」と自賛した。
バイデン氏はトランプ氏のコロナ対応を批判している。
トランプ氏は、今秋にバイデン氏との討論に臨む考えを示した。
*内容を追加しました。