[バンコク 30日 ロイター] - タイ政府は、今週に入って新型コロナウイルスの新規感染者が1桁に減少していることを受け、5月3日から屋外市場や理髪店など一部ビジネスの再開を認める。政府報道官が明らかにした。
タイでは30日に報告された新たな感染者が7人、死者はゼロで、累計の感染者数は2954人、死者は54人となった。
報道官によると、3日から再開が認められるのは小規模小売店や街頭の屋台、ショッピングモール外のレストラン、公園、屋外スポーツ施設など。
一方、百貨店や映画館、ジムおよびスパ、大半の屋内スポーツ施設は、多くの人が集まるのを避けるため引き続き閉鎖する。
夜間外出禁止やアルコールの販売禁止についても、原則5月末まで継続する。
タイ政府は今週、新型コロナの感染拡大に歯止めをかけるために発令した非常事態宣言を5月末まで延長した。
報道官によると、非常事態宣言の延長により、国際線旅客便の乗り入れも引き続き禁止される。
政府は今後14日間の状況を監視し、経済再開をさらに進めるか、再び制限を強化するか判断する。