[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行 (AX:ANZ)が発表した新聞とインターネットによる4月の求人広告件数は前月比53.1%減少し、調査開始以来、最大の落ち込みを記録した。新型コロナウイルスの感染防止のための規制で経済活動が制限され、求人が激減した。
4月の新聞とインターネットによる求人広告件数(週平均)は6万3806件と、3月(13万6106件)から季節調整済みで53.1%減少。前年比では62.2%減少となった。
前月比の減少率は、3月の10%減から大幅に拡大し、これまでの記録(2009年1月の11.3%減)のほぼ5倍となった。
ANZのシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏は、政府の雇用維持給付金制度で失業率は9.5%前後に抑えられる可能性があるものの、今後数カ月は雇用や就業時間、家計所得が大幅に減少するとの見方を示した。