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ブラジル、4月インフレ率は21年超ぶり大幅マイナス

発行済 2020-05-09 03:09
更新済 2020-05-09 03:18

[ブラジリア 8日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が8日発表した4月の拡大消費者物価指数(IPCA)は前月比0.31%下落し、1998年8月以来の大幅なマイナスとなった。新型コロナウイルスの危機と景気後退により物価が急落し、金利がさらに低下するとみられる。市場予想は0.2%下落だった。

新型ウイルスを受けたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)対策で需要が減る中、輸送は2.66%下落した。中でも燃料が10%近く下落。ガソリンは9.3%下落と、値下がりが目立った。

4月の前年同月比は2.40%上昇と、99年2月以来の弱さだった。3月の3.3%上昇から鈍化し、市場予想の2.49%上昇を下回った。4.00%とする中銀の物価目標を大幅に下回る。中銀は今週、政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低水準の3.00%とした。予想を上回る大幅な引き下げで、次回会合で再び利下げすることを示唆した。

ゴールドマン・サックスの中南米調査部門責任者、アルベルト・ラモス氏は「コアインフレとサービス部門のインフレ率が低いことは中銀にとって短期的に安心材料となる」と述べた。新型ウイルスによって経済への大打撃が見込まれるほか、一次産品の大幅な値下がり、国内の金融情勢の逼迫、世界各地の金融緩和を踏まえると、次回会合も利下げする可能性が高いとの見方を示した。

封鎖措置により自宅で食事する人が増える中、食品・飲料は1.79%上昇と値上がりが続いた。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください) OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200508T180909+0000

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