[ウェリントン 13日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は13日、2020年度予算案について、一段の雇用創出や景気支援に向けた対策が柱になるとの認識を示した。
NZ政府は新型コロナウイスの感染拡大による経済への影響を緩和するため、14日に示す予算案で、大規模な景気刺激策を打ち出すとみられている。
アーダーン首相は、予算発表を控えた演説で「ニュージーランドは非常に厳しい冬を迎える」と指摘。その上で、予算案で雇用促進や企業・経済の支援を目指す方針を表明した。
「予想では経済へのショックは深刻になる可能性があるが、短期間であることを願う」と語った。
また、ニュージーランドの債務は対国内総生産(GDP)比20%を下回っており、失業率も4%前後だと指摘。政府は非常に低金利で借り入れが可能だとし、新型コロナにより打撃を受ける経済を支援するのに有利な状況にあるとの認識を示した。