[イクラ/アイナジ/ラトビア 15日 ロイター] - リトアニア、ラトビア、エストニアのバルト3国は15日、3国間の国境封鎖を解除した。新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受けた経済の回復に向け、欧州連合(EU)内でいち早く渡航規制解除に乗り出した。
3カ国の住民はバルト域内の自由な往来が可能になったが、バルト諸国外からの入国者は14日間の自主待機が義務付けられる。
13日の新規感染者は全ての国で7人を下回り、減少が続いている。死者も3カ国全体で150人未満にとどまり、4月下旬から移動制限が段階的に解除されている。
EU内でも特に貧しい3カ国の経済は、新型コロナの影響で、他のEU諸国同様に今年7─8%縮小する見通し。リトアニアは、夏までに経済が再開されなければ2ケタ台のマイナス成長になる可能性があると予想している。
EUでは、飛行機内でのマスク着用義務付など、感染予防対策を取った上で域内の移動規制を緩和しようとする動きが広がっている。