[ワシントン 18日 ロイター] - 民主党のバイデン前副大統領は、カナダから米メキシコ湾に原油を運ぶ「キーストーンXLパイプライン」建設計画について、大統領選での当選後に中止させる方針を打ち出した。バイデン氏の選挙陣営が18日に発表した。
環境保護を重視するオバマ前大統領は2015年、同パイプラインの建設申請を却下した。一方、トランプ政権は大統領選時にパイプラインの建設を公約に掲げ、就任直後の17年に建設を承認した。
バイデン陣営は「バイデン氏は前政権で2015年にオバマ大統領、ケリー長官とともにキーストーンパイプラインに強く反対した」とし、大統領に就任した際には承認を取り消し、建設を無効にする考えだと説明した。
キーストーンXLは、カナダ西部アルバータ州から日量83万バレルの原油を米中西部まで運ぶ計画。地主や環境保護団体、先住民の強い反対で10年以上建設が遅れている。