[ワシントン 19日 ロイター] - 米フォード・モーター (N:F)は19日、同社の製造工場を訪れる人は全員マスク着用が義務付けられているとの方針を改めて示した。ただ、訪問を予定しているトランプ大統領がこれに従うかどうかの最終決定は、ホワイトハウスが行なうとした。
同社は同日夜、大統領にマスクの未着用を認める可能性を示唆する内容の修正声明を発表した。
大統領は21日、人工呼吸器生産を行なっているミシガン州イプシランティの同社工場を視察する予定。
フォード工場視察の際にマスクを着用するかとの質問に、大統領は「適切な場所ではそのようにする」と回答。決定は、その場の状況と、自身が「人々のすぐ近くに立っているかどうか」に左右されると付け加えた。
フォードの広報担当者は「われわれの方針では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大防止のため、全員が顔面保護を行なう。ホワイトハウスは独自の安全策と検査政策を実施しており、独自に決定を下すだろう」と述べた。
5月1日に公表された同社の新型コロナ対策ハンドブックには、米国の製造工場では全従業員と全ての訪問者が、随時マスクを着用しなければならない、と明記されている。