[ワシントン 20日 ロイター] - 11月の米大統領選を巡り、トランプ大統領と民主党の候補指名が確実となったバイデン前副大統領の両陣営が4月に選挙関連の支出を減らしたことが、20日に開示された財務資料で分かった。
これとは別の連邦選挙委員会への届け出によると、トランプ氏の共和党による支出が増加する一方、民主党による支出は小幅に減少した。
ただ、両陣営に所属する政治委員会による4月の支出の一部は7月まで開示されないため、支出の全体像は明らかになっていない。
トランプ陣営の4月の支出額は770万ドルで、3月の960万ドルから減少。オンライン広告と世論調査向け支出が減った。
バイデン陣営の4月支出額は1290万ドル。依然としてトランプ陣営を大きく上回っているものの、党内でバーニー・サンダース上院議員と候補指名争いを繰り広げていた3月の3250万ドルから大幅に減少した。サンダース氏は4月8日に指名争いから撤退した。
一方、両陣営は新型コロナウイルス感染症の流行にもかかわらず、資金集めを強化している。
トランプ陣営は今月、共和党の資金調達部門を含むその他委員会を合わせた4月の調達額が6170万ドルだったと公表。バイデン氏はこれまで、民主党を合わせた陣営の資金調達額が6050万ドルだったと明らかにしている。
4月末時点のバイデン陣営の手元資金は5710万ドル。トランプ陣営の手元資金1億0770万ドルのほぼ半分だが、1カ月前はトランプ陣営の4分の1にとどまっていた。
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