[アテネ 25日 ロイター] - ギリシャは25日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策緩和の一環として、カフェとレストランの営業を再開した。夏の観光シーズンを前に、観光業に対する依存度の高い経済を支援する。
営業を再開したレストランやカフェでは、テーブルの間の距離を大き取ったほか、店員はマスクを着用。アテネ市のバコヤニス市長は、飲食店の営業再開は夏の観光シーズンに向けた準備だとし、「ギリシャは安全に休暇を楽しめる場所だ」と述べた。
この日は国内のすべての島への渡航も再開。ただフェリーは乗船率50%で運航している。アテネ国際空港発着の一部国際線の直行便は6月15日に再開。同日には観光客向けのホテルも稼働を開始する
ギリシャは比較的早い時期にロックダウン(都市封鎖)などの感染拡大抑制策を実施。これまでのところ新型ウイルス感染者数は2878人、感染による死者数は171人と、他の欧州連合(EU)加盟国と比べて被害は抑制されている。