[ハバナ 5日 ロイター] - トランプ米政権は、ホテルチェーン大手マリオット・インターナショナル (O:MAR)に対して、キューバで展開するホテルの閉鎖を指示した。同社の広報担当者が明らかにした。
現在マリオットが所有するスターウッドホテル・アンド・リゾートワールドワイドは2016年、キューバでホテル事業に乗り出すと発表した。オバマ政権下でキューバと米国の関係が正常する中、1959年のキューバ革命以降で初めてキューバで事業展開する米国のホテルとなった。
一方、トランプ大統領は、キューバへの制裁の強化を表明。ベネズエラのマドゥロ政権を支援する同国で民主的改革を推し進めるよう圧力をかけている。11月の大統領選に向け、再選に重要なフロリダ州でキューバ系米国人の支持を得る狙いがあるとみられる。
マリオットの広報担当者は、財務省がハバナにあるホテルを8月末までに閉鎖するよう指示したと説明。キューバ国内で準備を進める他のホテルについても財務省が開業を認めないとしていると明らかにした。