[ニューヨーク 9日 ロイター] - ニューヨーク州議会は9日、警察官の懲戒処分の記録の一般市民への開示を阻む現行法を廃止する法案を可決した。クオモ知事は既に、署名し成立させる意向を示している。
白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさんの暴行死事件を受けて全米で抗議活動が続く中、民主党が多数派を占めるNY州議会では今週、警察改革関連法案が相次ぎ審議入りしている。8日には警官に首を絞める行為を禁じる法案を可決した。
9日に可決された法案は、ニューヨーク州市民権法の50a項を廃止する内容で、同項により警察官の懲戒処分の記録は非開示となっていた。
州上院のアンドレア・スチュワートカズンズ院内総務は声明で今後数日で可決される見通しの警察改革法によって「残忍行為や人種差別、正当な理由がない殺害は容認されないという明確なメッセージを送ることになる」と強調した。
NY警察の労働組合は、同法案は警察に対する攻撃だと批判している。