[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は17日、英国との新たな関係構築に向け年末までの合意に最善を尽くすが、その中核となる価値観、特に公正な競争で妥協するつもりはないと述べた。
英国は今年1月にEUを離脱し、移行期間である年末までに通商分野など新たな関係を構築するため協議を続けているが、進展はほとんどない。
フォンデアライエン委員長は欧州議会で「交渉は半ばを過ぎ、残り5カ月となった。しかし、合意達成までの作業は半分にも届いていない。合意へ最善を尽くす」と指摘した。
またフォンデアライエン氏は、ジョンソン英首相が今週、移行期間の延長はしないと確認したと述べたが、「共通点を見出すために創造的になる用意はある」と語った。
ただ、公正な競争の保証、漁業や紛争解決メカニズムに関して意見がまとまらなければ、合意できない可能性もあるとも述べた。