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アルゼンチン債務交渉、政府が譲歩拒否 債権者側は「失敗」と非難

発行済 2020-06-18 08:30
更新済 2020-06-18 11:45

[ブエノスアイレス/ニューヨーク 17日 ロイター] - アルゼンチン債務再編交渉で、政府当局者は17日、これ以上譲歩しない意向を示した。これに対し主要債権者団体は、交渉は失敗したとの認識を示した。

同国政府は約650億ドルの対外債務について債権者と再編交渉を進めている。交渉は進展しているものの、双方ともまだ作業が残されていると主張。様々な債権者団体が政府に対案を示している。

ある政府当局者は匿名を条件に「政府は債権者の提案がアルゼンチンにとって持続不可能な負担になると認識している」と発言。「大統領はこれ以上譲歩しないだろう」と述べた。

政府が現在提示している案は、額面1ドル当たり50セント前後で、輸出に連動する証券もついているという。

<政府側、秘密保持契約の更新を拒否>

同国政府は17日、交渉を進めるために債権者と合意した秘密保持契約の更新を見送った。債務再編交渉の期限は今月19日に設定されているが、期限は何度も延長されている。

フィデリティやアライアンス・バーンスタイン、ブラックロックなどで構成する主要債権者団「アドホック債権者グループ」は声明で、アルゼンチン政府が同グループによる対案の協議から「立ち去った」と非難し、協議は「失敗」したと述べた。

アルゼンチンのフェルナンデス大統領はテレビインタビューで、合意を目指して債権者側と協議を続ける考えを示したが、支払い能力を超える額は払わないと明言。「払える額を払う。それを1ミリも超えることはない。この点においては私は柔軟ではない」と述べた。

債務交渉や政府の考えについて知る関係者は「政府は限界まで譲歩したが、債権者は満足していない」とし、政府が提案した輸出に連動する証券では不十分だと債権者側は考えているようだと語った。

*内容を追加します。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200617T232940+0000

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