[ムンバイ 21日 ロイター] - インドのシン道路交通担当国務大臣(日本の副大臣に相当)は、中国との国境付近における両軍の衝突を巡り、中国側の死者が少なくとも40人に上ったとの見解を示した。
インド軍は、中国との紛争地域であるガルワン渓谷で15日夜に起きた同国軍との衝突により、兵士ら少なくとも20人が死亡し、76人以上が負傷したと発表。中国側は死傷者の詳細を明らかにしていない。
シン氏は20日に放送されたテレビ局「ニュース24」のインタビューで「われわれ(インド)側の20人が殉職したとするなら、向こう(中国)側では少なくともその2倍の犠牲者が出たはずだ」と述べた。
元陸軍トップのシン氏は、中国の死者数の根拠は示さなかった。また、中国側は1962年の中印国境紛争を含め、自国側に死傷者が出たと認めたことがないと述べた。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は先に、中国側に死傷者が出たと報じたが、詳細は伝えなかった。
シン氏は、両軍の衝突後、インド軍はインド側に迷い込んだ中国軍の兵士を中国側に引き渡したと語った。