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急増の中国原油輸入、第3四半期は減速へ 価格反発と第2波警戒

発行済 2020-06-24 13:39
更新済 2020-06-24 13:45

[北京/シンガポール 23日 ロイター] - 中国の原油輸入はここ数カ月、記録的な高水準に達したが、第3・四半期は原油価格の上昇や新型コロナウイルス感染の第2波到来への警戒感からブレーキがかかりそうだ。

中国の原油輸入は5月に日量1130万バレルと過去最大を記録し、6、7月も増える見通しだ。原油価格が低落した4月に購入した分が到着するため。

しかしアナリストは、8、9月の原油輸入は日量80万─130万バレルほど減ると予想している。

北海ブレント (LCOc1)の価格は、一時の1バレル=20ドル割れから40ドル超まで戻っている。また新型コロナ感染の波が再来し、始まったばかりの景気回復がとん挫することへの懸念もあって、既に原油の購入は減っている。

FGE、SIAエナジー、ライスタッド・エナジーなどエネルギーコンサルタント会社はいずれも、第3・四半期の原油輸入が前期に比べて減ると予想する。

SIAエナジーのセン・イック・ティー氏は、第3・四半期の原油輸入は前年同期比4.2%増と、第2・四半期の7.4%増から鈍化して平常の水準に戻ると予想した。

SIAエナジーによると、中国の原油在庫は6月末に11億バレルと、過去最大を記録する見通し。在庫増は輸入の減少と併せ、国際石油価格に下落圧力をもたらしそうだ。

中国国営石油大手の中国石油化工(シノペックグループ) (SS:600028) (HK:0386)傘下の製油所幹部は「新型コロナの世界的大流行で失われた分を補うため、生産を増やしたいが、本社に制止されている。製品在庫が重荷になるとの懸念が一因だ」と話した。

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