[ドバイ 25日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は25日のテレビ演説で、来年3月までにオマーン湾沿岸のバンダルジャスク港から石油を輸出する計画を明らかにした。ホルムズ海峡の航路利用を避けるためだ。同航路は、数十年にわたり、緊張が高まっている。
イランは、米国による制裁措置でイラン産原油輸出の停止が続いた場合、ホルムズ海峡を封鎖すると何度も警告している。
ロウハニ大統領は、「これは、イランにとって戦略的決断で、重要な一歩となる。石油輸出の継続を確実にする」と述べた。
大統領は来年3月までに、バンダルジャスク港から日量100万バレルの原油輸出を目指すと表明した。同港は、オマーン湾に面しており、ホルムズ海峡のちょうど南側にある。
イランは、米制裁措置の打撃を受け、石油輸出は日量10万─20万バレルとみられ、2018年4月の同250万バレル超を大幅に下回っている。原油生産も半減し、日量約200万バレルとなっている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200626T011941+0000