[ロンドン 26日 ロイター] - 英国国教会最高位のウェルビー・カンタベリー大主教は26日、BBCとのインタビューに応じ、教会にある像や記念碑を点検し、奴隷制と関係のあるものは撤去するか、適切な説明文を付ける必要があるとの認識を示した。
米国で白人警官の暴行により黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡して以降、世界各地で人種差別に抗議する動きが広がっている。
大主教は人種間の不公平について、許す心が必要だが、その前に適切な措置を講じなければならないと発言。
「カンタベリー大聖堂だけをみても至る所に記念碑がある。ウェストミンスター寺院もそうだ。すべてを点検する。一部は取り払う必要がある」と述べた。
カンタベリー大聖堂から像を撤去するという意味かとの質問には「非常に注意深く点検し、背景を踏まえて正しく理解し、すべてをここに置いておくべきか考える必要がある」とし「もちろん、問題は起きるだろう」と述べた。
英南西部ブリストルでは今月、人種差別に反対するデモの最中に奴隷商人の銅像が引き倒される事件が起きている。