[17日 ロイター] - 11月の米大統領選の野党・民主党の候補指名を固めたバイデン前副大統領は17日、新型コロナウイルス感染拡大が継続する中でトランプ大統領が秋の学校再開を主張していることを批判し、安全な教育環境を整備するために多額の資金拠出が必要との考えを示した。
バイデン氏の陣営はこの日、5項目からなる学校再開計画を発表。それによると、一段の新型ウイルス感染対策が取られるまで学校の対面授業は再開できないとし、民主党がこれまでに示した対応策を最大340億ドル上回る連邦予算の拠出を提案した。
バイデン氏の陣営は「学校は過去に例を見ないほど大きな課題に直面している。トランプ大統領の下で状況は大幅に悪化した」と批判した。
米国では学校の対面授業再開を巡る問題が大統領選の争点の一つとして急速に台頭。ロイター/イプソス世論調査では、秋からの学校の対面授業再開について、安全に再開できると考える国民は4人に1人にとどまっている。