[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は18日に公表した8月の理事会議事要旨で、これまでの政策措置が「おおむね予想通り」機能し国内の大半で景気回復が進んでいるとし、現時点で追加緩和措置を実施する必要はないとの見解を示した。
豪中銀は8月4日の理事会で政策金利を過去最低の0.25%に据え置いた。[nL4N2F61LM]
議事要旨は「理事会メンバーは、現在の環境において政策措置を調整する必要がないことを再確認した」とした。その上で「国内の状況を引き続き精査することで一致し、正当化される場合には現在の措置を調整することを排除しない」とした。
議事要旨によると、理事会メンバーは、景気の下振れは当初の見込みほど深刻ではなく、国内の大半で景気回復が進んでいるとの認識も示した。
ただ、ビクトリア州での新型コロナウイルスの感染拡大が経済に大きく影響しており、回復ペースは当初の予想より鈍い見通しだとした。
議事要旨は「感染状況と経済見通しを巡る不透明感が引き続き、多くの家計と企業の支出計画に影響を与えている」と指摘した。
労働市場の厳しい見通しを踏まえると、当面は財政および金融政策の支援が必要になる見込みという。
*内容を追加しました。